感情との関係性

♦人が怖いという理由は、さまざまにあると思われます。

トラウマ🖊となるようなネガティブな体験による場合、またもともとの性質的、あるいは発達的特性が関与している場合もあるのではないかと思います。

♦多くの人は、程度の差はあるでしょうが、人が怖いと感じること、感じたことがあるのではないかと思います。

♦人から好かれず嫌われること、誤解や否定により傷つけられてしまうことだけでなく、思ってもみない怒りや憎しみをぶつけられるかもしれないと思えば、怖いと感じるのは無理もないことです。

♦人と関わること、親密になることを避けがちな人のお話をうかがっていると、人と関われば感情を刺激されてしまう、親密な関係になれば、ポジティブな感情だけでなく、怒りや憎しみといったネガティブな感情も刺激されてしまうかもしれない、そうなればわずらわしく苦痛…とおっしゃる方がいらっしゃいます。

♦感情的なやり取りを避けがちな方は、感情的になるのは子どもっぽくて未熟なこと、恥ずかしいこと、といった学びがあったのかもしれません。

♦もしかすると、家族の中で感情的なやり取りが少なかったのかもしれません。

♦逆に、家族の中で絶えず誰かの感情的な波にさらされてきた方は、感情的になると周囲が嫌な気持ちになり迷惑するだけと思い、自分の中の感情を遠ざけてしまうことになったのかもしれません。

♦このように家族や周囲の人から感情にあまり触れてもらえなかった、自分でも向き合ってこなかった方は、感情についての未分化な鈍さがあり、感情的な関わりにも不安や戸惑い、恐れがつきまとうことになります。

感情を無意識的に抑圧し、目や耳に入ってくる情報をもとに頭で考えて理解し判断しがちになり、感情的な交流を避けるようになれば、それは人を避けることになります。

♦人を遠ざけていると人に対する安心感や安全感が持てなくなります。無意識的に相手が自分を傷つけてくる敵であるかのように捉えてしまい、怖いと感じるのかもしれません。

♦感情は、刺激を受けると敏感になります。傷つき体験が多ければトラウマになっている可能性もあり、人が怖くなります。だからと言って関わりを避けたり感情を閉じてしまったりする(抑圧)と逆効果になり、ますます恐怖が強くなります。

♦また感情は、人に触れてもらうことや自分で向き合うことにより豊かにもなります。自分の感情の動きや傾向についてわかっていけばコントロール🖊が可能になるので、関わりや感情的な交流を恐れることはありません。

感情的な抑圧が強ければ、いくら頭で考え理解しようとしても、感情的な混乱をまねくことがあり、やがてメンタルが不調になってしまいます。

♦カウンセリングを続けられると、人=他者が怖いのではなく、実は自分のことが怖かったんだ、自分の抑圧した感情がこわかったんだということに気づく場合があります。

♦人に対する怖さは、長いあいだ無意識的に抑圧してきた自分の否定的な感情が投影された結果であったことに気づきます。その中には、他者から投げ込まれた理不尽な怒りや攻撃性も含まれていることでしょう。

♦そうした感情を自分の心の中には置いておけないので、人=他者の心の中に投げ込み(投影)、人=他者を怖がる結果になったと考えられます。

♦さみしさも悲しみも、苦しさもみじめさも、ネガティブな感情はまたたく間に怒りに変換されてしまいます。

怒りのエネルギーはすさまじく、身も心も焼き尽くしかねないため、自分の心の中から追い出し遠ざけようとし、無意識的に人=他者に投影してしまいます。

♦人が怖いあなたは、知らず知らず怒りや憎しみといった否定的な感情を抑圧してきたのではないですか。それはいつの、どなたへの感情だったりしたのでしょう。

♦これまでの出来事を整理し、あなたの怒りや憎しみの裏に隠されたあなたの本当の感情に触れていき、あなたが何を恐れてきたのか、理解していく必要があるのではないかと思います。

「対人不安」や「対人恐怖」🖋は、「人が怖い」という感覚よりもやや無意識的であいまいな傾向として捉えられます。

ご自分のありのままの感情と向き合い受けいれていくことにより、人=他者に対しても恐れず怖がらず受けいれていくことができるようになるのではないかと思います。

その結果、感情的な交流が増え、関係性が広がり、人生が豊かになっていかれるのではないかと考えます。

お問い合わせ、ご予約をお待ちしております。

※「対人不安/対人恐怖🖋」も参考にしてください。